弱さという強さでギターをかき鳴らすアッパーチューン。米津玄師/ピースサイン

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蛹のままで 眠る魂も
食べかけのまま 捨てたあの夢を
もう一度 取り戻せ

どうも、チャボです。

ハマってますよ。

米津玄師。

この人の歌詞、ほんと好きです。

その中でもこの曲、ピースサインが今のボクにピッタリです。

この曲とあわせて、米津玄師について、ご紹介します。

では始めます!

◆聴き手の心に寄り添う魅力。弱さという強さを持った唯一無二のミュージシャン

米津玄師の歌詞は、何処かに人間的な悲しみや弱さ、脆さ、儚さのようなものをまとっているイメージです。

使われる言い回しも、取ってつけたようなものではなく、自身の体験談や対話から生みだされたと思われる表現が目立ちます。

どんなにポップでも、その骨格は変わらず、米津玄師たる芯のような感じなのでしょうか。

僕自身、決してポジティブではなく、むしろネガティブで直ぐヘコむし、ドンドン勝手にひとりで負のスパイラルに落ち込むタチです。

そんな時、この人の曲が、歌が、声がそっと寄り添ってくれました。

「なんも考えず、パーっといこうや!」

「どうにかなるんだから楽に行こうぜ!」

「未来は明るいから前向け!上向け!」

「とにかく騒ごうぜ!ウェーイ!!」

みたいな、そういう、

『根暗な人間に外の世界の素晴らしさを説いて無理矢理明るみに連れ出す』

ような脅迫じみた曲じゃなく、あくまでもそっと寄り添って、肩を貸してくれるような、そういう優しさがこの人の曲の魅力だと思っています。

楽しい時も、悲しい時も、憤りに胸を詰まらせている時も、どんな時だって、その時々で聴こえ方や心への届き方が変わるんですよ。

曲調に関わらず、聴き手の心に真っ直ぐ、そしてそれがゆっくりと届くんです。

これは、複雑な譜割り(メロディーの音符に対して乗る言葉)も大きな要因だと思っています。

メロディーこそキャッチーで耳に残るものの、いざカラオケで歌おうと思ったら、全然歌詞についていけない複雑さがあります。

聴こえてても一瞬で再現が難しい。

だから、メロディーで大衆を惹きつけて、歌詞をゆっくり理解させてしっかり時間を掛けて染み込ませてガッチリ心を掴む。

このバランスが心地よくてついつい聴いてしまい、知らない間に励まされていて、いつしか元気になれる。

そんな、まるで『エッシャーのだまし絵』のような世界を音楽という形で表現できるアーティスト。

それが米津玄師だと、ボクは思っています。

◆アップテンポに乗せて弱さも強さだと教えてくれる『ピースサイン』

最近だと、菅田将暉とのコラボで話題となった『灰色と青

ドラマの主題歌で爆発的なヒットを遂げ、世に米津玄師を知らしめた名曲『Lemon

日本的で民謡のエッセンスたっぷり。都々逸光る大ヒットシングル『Flamingo

この辺りが有名かと思います。

そう、もうお気付きかと思いますが、一気に名を馳せたこの辺りの曲たちから、米津玄師といえばミディアムバラードがイメージとして強いんじゃないかなと思うんですよ。

確かにこの人の魅力はこういう曲に強く現れるのは間違いないとは思いますが、今回ご紹介した『ピースサイン』はコレらとは対極に位置する、かき鳴らすギターが印象的な疾走感溢れるアッパーチューンとなっています。

アップテンポで、ついつい体が動いてしまうような、前向きで明るい曲調になんです。

しかしそこに乗る言葉は、少年アニメのテーマソングだけあって子供たちに真っ直ぐ届く表現で素直に綴られていますが、これを聴いて本質を理解しようとする大人たちにとっては、色々と胸を締め付けられる描写となっているように思いました。

冒頭で紹介した歌詞はちょうどCメロの一部なのですが、そのCメロは

カサブタだらけ荒くれた日々が
削り削られ 擦切れた今が
君の言葉で蘇る
鮮やかにも 現れてく
蛹のままで 眠る魂も
食べかけのまま 捨てたあの夢を
もう一度 取り戻せ

という歌詞になっています。

また、他にも

「独りで生きていくんだ」なんてさ
口をついて叫んだあの日から
変わっていく僕を笑えばいい
独りが怖い僕を

という部分もあります。

これらの歌詞を始めとするこの曲の世界観は、弱かった子供から脱皮し、強くあるべき大人へ成長してきたボクたちにとっては、胸が痛い程に共感できて、むしろ苦しいくらいに過去の思い出がフラッシュバックさせてくれる、どこか甘酸っぱく、青臭い、いい意味でピュアだったあの頃へと引き戻してくれるような感じがしています。

人間の本質を突いて、えぐり出すような切れ味を持ちつつも、痛みを伴わないこれらの言葉は、さすが、米津ワールドですね。

◆まとめ。弱さを強さに変えた等身大で偉大な二律背反のパラドックスアーティスト

相反する2つのいいところをちょうど心地イイところでチョイスして最大限に引き出し、違和感なく、優しい口調で届けてくれる米津玄師。

そういう幅が曲にも現れているから聴いていて面白いし、バラード推しかと思いきや突然Flamingoのように変わった曲をリリースする自由さもまたイイ。

メディアへの露出が極端に少ないことからなにかと叩かれやすい人だけれど、これからも、一辺倒にならず対極を自由に行き来しながら、楽しんで、長くリリースを続けて行ってくれることを願って止みません。

次はどんな曲を届けてくれるのか、ホント楽しみです!

今回はここまで🐔

シェアしてもらえると…とても嬉しいです^^

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